光触媒でエチレンガスを分解し鮮度保持
野菜や果物は、エチレン(上図のように二重結合を持つ不飽和炭化水素 で反応性に富む)ガスにより、容易に腐敗します。しかも悪いことに、 腐敗した野菜や果物がさらにエチレンガスを発生するのです。特に大量 のエチレンガスを出す食品はリンゴであり、だからこそリンゴとほかの 野菜や果物は一緒に保管しない方がよいのです。
このエチレンガスを光触媒によって水と二酸化炭素に分解する技術が すでに実用化されています。場所は、野菜や果物が保管される場所なら どこでも良いのですが、例えば食糧倉庫や保冷トラック、保冷船、さら に果物のパック材などで使われています。もちろん光があることが条件 で、エチレンガス以外に細菌や臭い物質も除去されます。
東芝は2001年、放電式の光触媒でエチレンガスを分解する冷蔵庫を、 世界で初めて実用化したということです。 (http://www.toshiba.co.jp/about/press/2001_07/pr_j2601.htm)
一方日本プレストンは、光触媒ビーズをろ過剤に使った水にニンジン を漬けることで、やはりエチレンガスの発生減少を確認しています。
なお、受粉した花も、エチレンを放出して自分の花弁を枯らす働きが あることが知られています。受粉前はきれいに咲き誇って昆虫を集める 必要がありますが、受粉した後はエネルギーを花弁でなく実や種に集中 させた方がよいからです。花を長持ちさせるためにこのエチレンの生成 自体を減少させる研究も知られていますが、生体本来の機能からいうと、 発生した後のエチレンを光触媒などで除く方が自然といえそうです。
光触媒殺菌効果の手術室への応用光触媒によるセルフクリーニング機能
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