光触媒の歯の漂白への応用
従来、歯を白くするために高濃度の過酸化水素や中濃度の過酸化尿素 を使った漂白が行われていましたが、皮膚を傷つける可能性もあり、特 に日本での認可は難しい状態でした。ところが、タバコのヤニや各種飲 食物など、歯を変色させる原因物質の多くは光触媒で分解が可能です。 そこから光触媒の歯の漂白への応用が注目されています。
例えば産業技術総合研究所のセラミックス研究部門は、酸化チタンと 低濃度の過酸化水素を主成分とする漂白材(MGC-01)を開発しました。 これを歯の表面に塗布し、波長約400nmの光を数分間照射することで、変 色歯を効果的に漂白することができます。この光は、紫外線ではなく紫 色の可視光というのがミソです。紫外線の場合、強さにもよりますが、 皮膚への悪影響が心配なためです。
また、光触媒は入れ歯の洗浄剤にも利用されています。歯石やヤニを 除去して白さを保つほか、匂いも取ることができます。人体から離れた ところで処理できるので、必ずしも可視光で行う必要はありません。太 陽光で丸一日を要する処理でも、ブラックライトなどを利用すれば20分 程度で同様の効果が得られることもわかっています。同じく産業技術総 合研究所セラミックス研究部門は、株式会社ニッシンと共同で、洗浄剤 にメチレンブルー10ppmを添加することで、二酸化チタンによる光触媒が さらに効果をあげることを確認しています。
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光触媒の勉強資料 目次一覧
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- 代表的な光触媒物質は酸化チタン
- 酸化チタンの原点の本多・藤嶋効果
- まず光によって電子が伝導帯に移行
- 電子や正孔からの活性酸素の生成
- 金属担持による光触媒性能向上
- 酸化チタンの基本形態
- 酸化チタンのコーティング
- 酸化チタンとアパタイトのハイブリッド型
- 光触媒シリカゲル
- マスクメロン型光触媒
- 昭和電工のブルッカイト型酸化チタン膜
- 光触媒の脱臭への応用
- 光触媒によるシックハウス症候群対策
- 光触媒の排ガス浄化への応用
- 光触媒によるダイオキシン処理
- 光触媒による水の浄化
- 光触媒の流出原油処理への応用
- 光触媒による土壌の浄化
- 光触媒の殺菌殺カビ効果
- 光触媒殺菌効果の手術室への応用
- 光触媒でエチレンガスを分解し鮮度保持
- 光触媒によるセルフクリーニング機能
- 光触媒の持つ超親水効果
- 光触媒の道路への応用例
- 可視光応答型光触媒への挑戦
- 光触媒を応用した人工光合成
- 光触媒と太陽光発電
- 光触媒の歯の漂白への応用
- 光触媒とプラズマ技術
- 発光ダイオードを光源とした光触媒
- 酸化チタン薄膜のスパッタリング
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