光触媒とプラズマ技術
液晶や有機ELなどとともに、薄型ディスプレイの実現手段の本命の 一つにあげられているプラズマ技術。ほかにも蛍光灯やネオンサイン、 消臭作用、それに第32項(『酸化チタン薄膜のスパッタリング』)で述べるスパッタリングによる薄膜生成などにも 応用され、脚光をあびている技術です。
プラズマとは、電子やイオンが自由に飛び回り、全体として電気的に 中性となっている状態です。オーロラや磁気嵐の元になるほか、稲妻内 でも見られる現象です。いや、それどころではなく、実は宇宙の物質の 99%はプラズマ状態にあるんだとか。
プラズマ・ディスプレイというのは、適当な状態にある物質に電圧を かけてプラズマ状態を作りだし、その時に発生する紫外線を蛍光塗料に 当てることで、画素ごとの発光を制御する、というものです。これから わかるように、光触媒に必要な紫外線を得る手段としても、プラズマは 非常に重要な技術なのです。さらにプラズマ自体にも酸化力があるので、 酸化チタンと組み合わせて大きな効果が期待されます。特に全体の温度 をあげる必要のない低温プラズマが実用化の可能性が高そうです。
上図で示したのは、韓国のNeophotech社が開発し、日本では兼松が販売 するハニカムです。ハニカムの両側に15k~18kVの電圧を加えてプラズマ と紫外線とを生成し、紫外線による酸化チタンの光触媒効果とプラズマ の持つ酸化力とで、中を通る気体を浄化します。プラズマ内では一部の 電子だけが加速されており、全体にエネルギー効率は良好です。
光触媒の歯の漂白への応用発光ダイオードを光源とした光触媒
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光触媒の勉強資料 目次一覧
- 触媒と光触媒
- 代表的な光触媒物質は酸化チタン
- 酸化チタンの原点の本多・藤嶋効果
- まず光によって電子が伝導帯に移行
- 電子や正孔からの活性酸素の生成
- 金属担持による光触媒性能向上
- 酸化チタンの基本形態
- 酸化チタンのコーティング
- 酸化チタンとアパタイトのハイブリッド型
- 光触媒シリカゲル
- マスクメロン型光触媒
- 昭和電工のブルッカイト型酸化チタン膜
- 光触媒の脱臭への応用
- 光触媒によるシックハウス症候群対策
- 光触媒の排ガス浄化への応用
- 光触媒によるダイオキシン処理
- 光触媒による水の浄化
- 光触媒の流出原油処理への応用
- 光触媒による土壌の浄化
- 光触媒の殺菌殺カビ効果
- 光触媒殺菌効果の手術室への応用
- 光触媒でエチレンガスを分解し鮮度保持
- 光触媒によるセルフクリーニング機能
- 光触媒の持つ超親水効果
- 光触媒の道路への応用例
- 可視光応答型光触媒への挑戦
- 光触媒を応用した人工光合成
- 光触媒と太陽光発電
- 光触媒の歯の漂白への応用
- 光触媒とプラズマ技術
- 発光ダイオードを光源とした光触媒
- 酸化チタン薄膜のスパッタリング
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